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連携病理診断とは
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「連携病理診断」を通して、ニッポンの病理診断に新しい風を!
「連携病理診断」とは
従来より、わが国の病理検体の約7割は病理部門を持たない医療機関にて採取され、その大半は、衛生検査所(検査センター)を経由して標本が作製され、「病理検査報告書」として結果が返却されてきました。
さかのぼること2008年、診療報酬改定の際に「病理診断料」が新設され、国の施策として病理診断は医療機関で行うことを示す動きが始まりました。これをもって、病理診断は「医行為である」という認識がなされたのです。
並行して、検査センター経由で書かれた報告書は、正式な「病理診断」ではなく、徐々に医療行為とは認められないようになってきています。
現在はさまざまなことが整備され、「病理部門をもたない医療機関」と「病理診断科」が連携を届け出ることにより、「病理診断」の提供を受けることができるようになっています。
それが「連携病理診断」という新しい形です。連携を結ぶことにより、医療行為としての「病理診断」を手にすることができます。 また、保険診療上も「病理診断料」、「病理診断加算」の算定を受けることができるようになります。
私たちは、高い専門性をもつ病理医がチームを組み、臨床医の皆様と連携を組むことにより、質の高い病理診断をご提供することを理念とし、活動しています。
当院の病理診断ネットワークの流れと仕組みについて
当院では、依頼元医療機関(貴院)、標本作製機関(提携検査センター)とわれわれの間を、「パス・リンクネットワーク」というクラウドネットワークで連携することによって、業務フローを構築しています。
「パス・リンクネットワーク」により、
- 臨床医と病理医間の情報の共有
- 業務負荷の少ない病理診断依頼
- 質の高い標本作製と病理診断体制
を可能としています。
業務の流れのフロー図
FAQ
- 検査センターに委託するより手間がかかるのでは?
診断と標本作製依頼を1つの書式で行う方式ですので、先生が作成される書類は1枚のみであり、現在と手間は変わりません。
その依頼書を当院でご用意する通信機器に登録し、オンラインで当院、検査センターに依頼をする形となります。 - 検査センターに説明したり、運用の変更を依頼したりするのが面倒なのでは?
当院の担当者が、先生が現在お使いの検査センターと連携を取り、検体のお預かり方法、標本作製について適切な運用方法を打ち合わせをし、円滑に連携病理診断が実施できるようにさせていただきます。
また当院がすでに提携している検査センターをお使いいただくことも可能です。 - 「病理診断結果」はどうやって受け取れるのですか?
先生が現在お使いのコンピューター上に各種のファイルで送信することもできますし、当院より電子FAXにて送信することも可能です。 - セキュリティーは大丈夫ですか?
先生からのご依頼、当院からの診断報告は、堅牢なVPN通信のインターネットを介して行いますので、個人情報の漏洩などについてはご安心ください。また検体の取り違えを防止するシステムも構築しております。 - 検査センターへの委託と比べた際の、保険点数の算定の違いについて詳しく教えてください。
検査センターへの委託の場合、病理標本作成料860点と判断料130点、合計990点の算定となります。連携病理組織診断の場合は、病理標本作成料860点、病理診断料520点、病理診断加算120点、合計1,500点の算定となります。連携診断の場合は、届け出を行うことにより、特定の手術にて悪性腫瘍と病理診断された際には、悪性腫瘍病理組織標本加算150点も算定できます。 - 院内で病理標本は作製していますが、診断してくれる病理の先生がいないため検査センターに外注しています。
この場合は、運用はより簡便になります。貴院の検査技師の方とヒアリングをさせていただき、連携方法について検討させていただきます。
当院と連携をとることにより、上に掲げた連携病理診断の枠組みでの診療報酬算定が可能となります。 - 術中迅速診断には対応できますか?
デジタル画像による遠隔地からの術中迅速診断にも対応しています。詳しくはお問い合わせください。 - 病理結果のセカンドオピニオンやコンサルテーションは受け付けていますか?
特定の領域に関する病理結果コンサルテーションや、医療機関・患者さんからのセカンドオピニオンも受け付けております。詳しくはお問い合わせください。